A

数列型 ─ 5ステップ診断フレーム

差を書く前に考え始めない。ステップ通りに試せば必ず型が見つかる。

過去問例題 ハイレベルテスト 中3・2024年4月 ★★★ 全文を見る →
1, 2, 2 | 1, 2, 3, 3, 2 | 1, 2, 3, 4, 4, 3, 2 | 1, 2, 3, 4, 5, 5, 4, 3, 2 | …
① はじめて 9 が現れるのは何番目か ② 13回目の 4 が現れるのは何番目か ③ 16回目の 2 が現れるまでに並べた数の総和
最初に1回だけ読む約束 ステップは5つ。順番に試すだけでいい。ひとつ試してダメだったら「じゃあ次」と進む。止まらない。
診断フロー ─ この順番で試す
解き方 ─ 型が決まったらここを見る
差を書く
隣り合う数を引き算して、差を全部書く。
数列: 2 5 8 11 14 差 : +3 +3 +3 +3
確認:差がすべて同じか?
同じ → 解き方 Aバラバラ →「等差じゃない。次。」
A
等差数列
差が一定
頻出問題
① n番目の数を聞いてくる
公式 n番目 = 最初の数 + (n-1) × 差
② n番目までの合計を聞いてくる
公式 合計 = (最初+最後) × 個数 ÷ 2
差の差を書く
①で書いた差を、さらに引き算する。
数列: 1 2 4 7 11 各差: +1 +2 +3 +4 差の差: +1 +1 +1
確認:差②がすべて同じか?
同じ → 解き方 Bバラバラ →「2次式型でもない。次。」
B
2次式型(階差数列)
各差がバラバラ・差の差が一定
頻出問題
n番目の数を聞いてくる
公式 n番目 = 最初の数 + 各差の合計((n−1)個分)
計算練習 7問 →
比を書く
右の数 ÷ 左の数を全部書く。
数列: 3 6 12 24 比 : ×2 ×2 ×2
確認:比がすべて同じか?
同じ → 解き方 Cバラバラ →「等比でもない。次。」
C
等比数列
比が一定
頻出問題
n番目の数を聞いてくる
公式 n番目 = 最初の数 × 比(n-1)
繰り返しを目で探す
数列をながめて、同じかたまりが繰り返されていないか確認。
数列: 1 3 2 1 3 2 1 3 2 … └──┘ └──┘ └──┘ 「1, 3, 2」が繰り返されている
確認:同じかたまりが繰り返されているか?
ある → 解き方 Dない →「周期でもない。次。」
D
周期数列
同じかたまりが繰り返される
頻出問題
n番目の数を聞いてくる
公式 n ÷ 周期 の余り → 1セット内の位置
グループに分けられるか
よく出てくる数(「1」など)の位置を確認する。
1 2 2 1 2 3 3 2 1 … ↑ ↑ ↑ 1番目 4番目 9番目 1² 2² 3² →「1」で区切るとグループができる
確認:グループに分けると整理できるか?
できる → 解き方 E※ここまで来れば必ず当てはまる
E
群数列
グループに分けると整理できる
頻出問題
公式はない。毎回自分で表を作り、「何群の何番目か」に変換して解く。
N番目の数を聞いてくる
○が何番目に初めて出るかを聞いてくる
合計を聞いてくる
個数最大値累計個数
第1群323
第2群538
第3群7415
第n群2n+1n+1n(n+2)
▼ 問いのパターン別・考え方の手順(詳細)
解き方 E 詳細:群数列 ─ 考え方の地図
群数列を解くには2つのことを確認する。
①各群に何個あるか
②どの群の何番目に当たるか
この2つがわかれば答えが出る。そのために表を作る。
準備:グループ表を作る(全パターン共通)
1, 2, 2 | 1, 2, 3, 3, 2 | 1, 2, 3, 4, 4, 3, 2 | 1, 2, 3, 4, 5, 5, 4, 3, 2 | …
中身個数最大値累計個数
第1群1, 2, 2323
第2群1, 2, 3, 3, 2538
第3群1, 2, 3, 4, 4, 3, 27415
第4群1, 2, 3, 4, 5, 5, 4, 3, 29524
第n群1, 2, …, n+1, n+1, …, 22n+1n+1n(n+2)
個数の規則:3, 5, 7, 9, … と2ずつ増える → 第n群は (2n+1) 個
最大値の規則:2, 3, 4, 5, … → 第n群の最大値は (n+1)。「○が初めて登場するのは第何群か」は「n+1=○」を解けばわかる。
累計の規則:3+5+7+…+(2n+1) = n(n+2) ← なぜ?下の導出を参照
なぜ累計が n(n+2) になるのか ── 累計列をB型として解く 累計: 3 8 15 24 … 各差: +5 +7 +9 (差の差=2 → B型) 各差の合計(1〜n−1番目)= (5+(2n+1))×(n-1)÷2 = (n+3)(n-1) = n²+2n−3 累計(n) = 3 + (n²+2n−3) = n(n+2)
パターン① ─ N番目の数は何か
1
累計表で「何群に入るか」を探す前の群の累計 < N ≤ その群の累計、となる群を見つける
2
群内の位置を出すN ─ 前の群の累計 = 群内何番目か
3
その群の構造から答えを読む群は「1→最大値→2」と上り下りする。何番目かわかれば値が決まる
パターン② ─ ○がM回目に出るのは何番目か
1
○が初登場する群を特定最大値=n+1なので「n+1=○」を解く → 第n群が初登場
2
1つの群に○は何個か確認初登場群以降は毎群2個(上りに1個・下りに1個。最大値のときも頂上が2並びで2個)
3
M ÷ 2 = 商q 余りr で群を決める商q=完了した群の数 → 初登場群から q 群後が目的の群(余り0のときは q−1 群後の末尾)
4
前の群の累計 + 群内の位置で答え
パターン③ ─ 合計・総和を求める
1
「どの群まで」の和かを確認パターン②で「○がM回目 = 第△群の末尾」が決まれば合計範囲が確定する
2
第n群の和の公式を作る群の構造(上り+下り)を見て和を式で表す。各数が何回登場するか数えるのがコツ
3
第1群から最終群まで合計する
この過去問で確認する
ハイレベルテスト 中3・2024年4月 ─ 1, 2, 2 | 1, 2, 3, 3, 2 | 1, 2, 3, 4, 4, 3, 2 | …
問(1) パターン② を使う
はじめて 9 が現れるのは何番目か
9が初登場する群:最大値=n+1=9 → n=8 → 第8群が初登場
第8群の構造:1, 2, 3, …, 8, 9, 9, 8, …, 2 → 9は群内9番目に初登場
第7群までの累計:n(n+2) に n=7 を代入 → 7×9=63
63 + 9 = 72番目
問(2) パターン② を使う
13回目の 4 が現れるのは何番目か
4が初登場する群:n+1=4 → n=3 → 第3群が初登場
第3群以降、各群に4は2個ずつ(上りの「…3,4,5…」で1個、下りの「…5,4,3…」で1個)
13 ÷ 2 = 6 余り 1
 → 商6:第3群〜第8群の6グループが完了(4が12個終わる)
 → 余り1:次の第9群(第3+6=9群)の、1番目の4
第9群の構造:1, 2, 3, 4, 5, … → 4は群内4番目
第8群までの累計:8×(8+2)=8×10=80
80 + 4 = 84番目
問(3) パターン③ を使う
16回目の 2 が現れるまでに並べた数の総和
各群に2は2個(群の2番目と末尾)→ 16 ÷ 2 = 8 → 16回目の2は第8群の末尾
第n群の和を公式化する:
 第n群 = 1, 2, 3, …, n, n+1, n+1, n, …, 3, 2
 → 1は1回だけ、2〜(n+1)はそれぞれ2回ずつ登場する
 → 和 = 1 + 2×(2+3+…+(n+1))
   = 1 + 2×{(n+1)(n+2)/2 − 1}
   = (n+1)(n+2) − 1
第1〜8群の和を合計する:
 n=1:2×3−1=5   n=2:3×4−1=11  n=3:4×5−1=19  n=4:5×6−1=29
 n=5:6×7−1=41  n=6:7×8−1=55  n=7:8×9−1=71  n=8:9×10−1=89
 5+11+19+29+41+55+71+89=320