整数・数の性質 ─ 解法フレーム

独自定義・余り・整除・根号。まず「どの型か」を見抜いてから計算に入る。

型の見分け方
型① 最頻出
独自定義演算型
a◎b=〜、P(n)=〜、a©b=〜 のように「新しい記号」が登場する
→ まず「例えば」の計算を自分でやって定義を確かめる
型②
整除条件型
「(n+25)÷7 が自然数」「式が K の倍数」
→ 分子が分母の倍数になる条件 → 余り条件に変換 → 範囲で絞る
型③
余り連鎖型
「A を B で割った余りを、さらに C で割る」
→ 外側から順に計算 → 7³=343 など指数に注目
型④
根号・整数部分型
√n ≤ m ≤ √(n+p)、a√b の b の条件
→ 両辺を二乗して整理 → b は「平方因子なし」で最小化
型①:独自定義演算型の手順
「例えば」の計算を自分でやって定義を確かめる P(50)=0、P(66)=1 などの例を実際に手で計算して、定義の意味をつかむ。読んで「なんとなく」では解けない。
条件分岐があれば先に確認する 「a≥b のとき〜、a<b のとき〜」→ x◎(-2) なら「x≥-2 か x<-2 か」を先に場合分け。
「逆算」が問われたら方程式にして解く 「x◎(-2)=15 となる x を求めよ」→ 定義式を x の方程式として立て、各場合について解く。
型②:整除条件型の手順
分数が整数になる条件
(n+25) ÷ 7 が自然数になる n を求める

① n+25 が 7 の倍数
② n+25 ≡ 0 (mod 7)
③ n ≡ −25 ≡ 3 (mod 7)
→ n = 7k+3(k≥0の整数)の形
複数の条件が出たら連立する。
例:n ≡ 3 (mod 7) かつ n = 4b-11 → 代入して b の条件を求め、小さい順に列挙する。
展開して整除する型
(4n+3)(4n-1) が K の倍数になる n

① 展開:16n²+8n-3
② K で割り算 → 余り条件を求める
③ n の整数条件(自然数・範囲)と合わせて絞る
余りの計算ルール
a ≡ r (mod n) ⟺ a = nk+r
(a+b) mod n = (a mod n + b mod n) mod n
(a×b) mod n = (a mod n × b mod n) mod n
過去問例題(9問)
例題① ハイレベルテスト 中2・2025年2月 ★★★ 余り連鎖型 全文を見る →
2025 を n で割った余りを m とする
① m÷7 が整数になる n を求めよ ② 2025×m×n が 343 で割り切れる最小の n を求めよ
例題② ハイレベルテスト 中3・2024年6月 (a) ★★ 整除型 全文を見る →
J = (4n+3)(4n-1) を展開し、J が K の倍数になる n を求める
① J を整理せよ ② J が K の倍数になる n をすべて求めよ(因数分解・整除)
例題③ ハイレベルテスト 中3・2024年6月 (b) ★★ 根号型 全文を見る →
自然数 n を a√b(a は自然数・b は平方因子なし)の形で表す規則を定める
① n=75 のとき a, b を求めよ ② 1≤n≤50 で「b になれない自然数」の個数を求めよ
例題④ ハイレベルテスト 中3・2022年6月 (a) ★★ 根号不等式型 全文を見る →
√n ≤ m ≤ √(n+p) を満たす自然数 m がちょうど 2 個存在する条件
① n=4 のとき p の最小値と最大値を求めよ
例題⑤ ハイレベルテスト 中3・2022年6月 (b) ★★★ 独自定義型 全文を見る →
整数 p,q,r,s に対し x = pr-qs と定める
① q=r のとき x=10 となる整数の組 (p,q,r,s) の個数を求めよ
例題⑥ ハイレベルテスト 中3・2024年5月 ★★ 独自定義(剰余)型 全文を見る →
a©b =「a を 5 で割った余りが b である」と定義
① ©の演算を組み合わせた計算をせよ ② 条件を満たす最大の n を求めよ
例題⑦ ハイレベルテスト 中3・2021年5月 ★★ 整除条件型 全文を見る →
a = (n+25)÷7 が自然数となる n の条件を求める
① 条件を満たす n の形を答えよ ② n = 4b-11 と連立して、小さい方から 5 番目の n を求めよ
例題⑧ 特訓選抜 中3・2022年度第6回 ★★ 独自定義(場合分け)型 全文を見る →
a≥b のとき a◎b = a²-4ab+b²、a<b のとき a◎b = a²-ab と定める
① 3◎1 を求めよ ② x◎(-2) = 15 となる x を求めよ
例題⑨ 特訓選抜 中3・2023年度第6回 ★★ 独自定義(素因数)型 全文を見る →
P(n) =「自然数 n を素因数分解したとき素因数 3 が現れる個数」(例:P(50)=0、P(66)=1、P(180)=2)
① P(162) を求めよ ② 1000 以下で P(m)=2 を満たす m の最大値を求めよ ③ 500 以下で P(m)=3 を満たす m の個数を求めよ
例題⑩ 難関チャレンジ 中3・2023年6月 ★★★ 独自定義(根号・整数部分)型 全文を見る →
[n] =「√n の整数部分」と定める(例:[10]=3)
① [n]=5 となる自然数 n の個数を求めよ ② [n]×[n+150]=120 となる自然数 n の個数を求めよ